基本的行為


①土壌の攪乱を最小限にする。
②被覆作物(マメ科植物を含む)を栽培するか作物残渣を残して土壌が常におおわれているようにする。
③多様な作物を輪作する。




微生物が賑わう


細菌から甲虫に至るまで、土壌生物は地下社会を形成し、
有機物を分解して、窒素と鉱物由来の元素が豊富な有機副産物と
代謝物を生み出している。
土壌生物は植物の自己防衛能力にも影響している。
昆虫や草食動物が草を食べると、ある種の植物は、根圏に棲む微生物が代謝によって
作り出した物質を発散する。それから、植物は微生物の代謝物を使って草食動物を
追い払う。

土壌の化学試験法


土壌中の水溶性の成分、土を透過した水が拾い上げて植物に引き渡しやすい物質を計測している。

土壌有機物の中にしっかりと抱え込まれた栄養は、普通の土壌試験には表れない。
溶けにくい鉱物に閉じ込めらたあらゆる栄養も同様。
植物が吸収可能な水溶性の状態であるものは、常に土壌中のごく一部の要素だけ。
土壌生物が栄養を、鉱物土壌と有機物から、植物が利用できる状態に変換する能力がある。

土壌は微生物が高等な生物の遺物を新しい生命の原料にリサイクルする領域。

陸上生物の歴史は、太陽エネルギーを取り入れる植物と、栄養を取り出しリサイクルする微生物との協力。
最初の陸上植物は四億五千万年ほど前に進化した。その時から、相棒がいた。 菌根菌

土壌の劣化


2015年全世界の科学者が作成した報告書を国連農業機構提出し公表される。
内容は、土壌の劣化により世界の作物生産能力は毎年約0.5%低下していると試算した。

オハイオ州立大学土壌科学者


ラッタン・ラル氏
炭素を土に返して、大気から取り除くと同時に土壌の肥沃度を向上させる。

慣行農法は、炭素が豊富な土壌有機物を減らし、
肥沃度を落とすだけでなく全世界で二酸化炭素の
放出の原因になっている。

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